30代の東京勤務ワーママが那須で別荘を購入した理由、人生は一度きりのため

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別荘と聞くと、「大富豪」「定年後」「親からの相続」というイメージがありませんか?

でも、私たちは東京で共働きするサラリーマン夫婦と3人の子どもを育てる、ごく普通の家庭です。決して裕福というわけではありませんが、30代で那須に別荘を購入するという決断をしました。

「なぜ30代で?」

「家計は大丈夫なの?」

「どうやって決めたの?」

「後悔していない?」

そんな疑問にお答えしながら、私たち家族の選択と、その後の生活についてお話しします。

きっかけはコロナ

 きっかけは、2019年に世界中を襲ったコロナウイルスのパンデミックでした。日本でも緊急事態宣言が繰り返され、生活が一変。外出も旅行もできず、子どもたちの遊び場さえ失われました。

私たち家族はそれまで、毎月の旅行を楽しみにしていました。外食を控え、自炊を徹底して浮かせたお金を旅費にあてる生活。しかし、旅行ができなくなったことで家の中の空気がどんどんピリピリし始めたのです。

そんなある日、現実逃避で別荘情報サイトを眺めてみたところ、妄想が膨らみました。「自分たちだけの居場所があれば、このストレスを軽減できるのでは?」という思いが芽生えたのです。

別荘探しの具体的な条件とリサーチ

2020年、私たちは家族で話し合い、別荘探しの条件を明確にしました。

条件

予算:500万円以内

地域:那須エリア

築年数:30年以内

設備:薪ストーブ設置可能、温泉付き

ネットで物件を絞り込み、緊急事態宣言が解除されたタイミングで日帰りで現地見学を行いました。物件は魅力的なものも多い反面、現実は厳しく、以下のような課題に直面しました:

• 屋根の水漏れ修繕に高額な費用が必要

• 温泉が長期間未使用で機能するか不明

• 冬季は道路凍結でアクセスが困難

• 室内がカビ臭く、リフォームが必須

また、多くの物件には別荘管理費や温泉利用料、固定資産税など、年間20万円以上の固定費がかかることも分かりました。

私のリサーチでよく見ていたサイト:

緑いっぱいの物件写真を見るだけでも、ストレス解消となり、夜は気持ちよく寝れます。

別荘リゾートネット https://bessoresort.net

いなかも家探し https://resort-bukken.com/info/

アットホームの温泉が付いている中古一戸建て特集 https://www.athome.co.jp/kodate/chuko/theme/hotspring/

購入への葛藤と乗り越えたポイント

現地リサーチを進める中で、魅力的ながらも課題の多い物件がいくつかありました。

例えば、200万円に値下げされた格安物件。銭湯のような広いお風呂に魅了されましたが、長期間未使用によるダメージが多く、修繕費を含めると予算を大幅に超えてしまうことが判明。また、薪ストーブ付きで理想的な雰囲気のコテージも予算オーバーで、選択肢を狭める必要がありました。

このような葛藤を抱えながらも、「家族全員が楽しめる場所を見つけたい」という強い気持ちで探し続けました。

 「人生は一度きり」──今を生きる決意

私の背中を押したのは、ノーベル賞作家ドイツの作家ハインリッヒ・ベル(Heinrich Böll)によって書かれた短編風の物語です。努力して将来の豊かさを追い求めるよりも、「今、この瞬間にある幸せを大切にする」という考えが、私の価値観に大きな影響を与えました。

引用先:https://de.wikipedia.org/wiki/Anekdote_zur_Senkung_der_Arbeitsmoral

物語の舞台は、ヨーロッパ西海岸の名もなき港町です。

ある小ぎれいな服装をした意欲的な観光客が写真を撮っていると、みすぼらしい格好をした地元の漁師が漁船の上で昼寝をしているのに気づきます。

観光客は、漁師の仕事に対する怠けた態度に落胆し、彼に近づいて「なぜ魚を獲らずに寝ているのか」と尋ねます。

すると漁師は、朝に漁に出ており、2日分の食料はすでに確保できていると説明します。

観光客は言います。「1日に何度も漁に出れば、1年以内にモーターを買えて、2年もすれば2隻目の船を持てるでしょう」と。

さらに続けて、「やがては小さな冷蔵施設を建て、漬物工場も作り、ヘリコプターで飛び回り、魚料理のレストランを建て、仲介業者なしでロブスターをパリに輸出できるようになる」と熱弁します。

すると漁師は無関心な様子で「それで?」と尋ねます。

観光客は嬉しそうに答えます。「そうすれば、何の心配もなくこの港で座って、太陽の下でうたた寝して、美しい海を眺めていられるんですよ!」

漁師はにっこりしてこう言います。「それなら、今まさにそうしているところだよ。」

目を開かされた観光客は静かに立ち去ります。漁師に対する哀れみの気持ちはすでになく、少しの羨望だけを抱えて。

さらに、東日本大震災を経験したこともあり、「次に何が起こるか分からない」「今を楽しむことが大切だ」という思いが強まりました。そうした背景から、「老後ではなく今、別荘を持ちたい」という結論に至りました。

家族の同意と購入後の生活

別荘購入は家族全員にとっての決断です。私はまず、費用面で夫を説得しました。年間の旅行費と別荘購入費を比較し、最短6年でペイできることを説明しました。

旅行と比較した費用計算

• 1回の家族旅行:10万円

• 年間12回旅行した場合:120万円

• 別荘購入費:1000万円

さらに、以下のメリットを話し合いました:

• 荷物を置いておけるため旅行よりも楽

• 渋滞を避け、週末でも気軽に出発できる

• 宿の予約やチェックインを気にせず自由に利用可能

家族全員が納得し、2021年に別荘を購入しました。

別荘購入4年目、後悔はしていない

別荘を購入してから3年が経ち、現在もその生活を満喫しています。リモートワークやオンライン授業の普及も後押しとなり、購入後の1年間は半分以上を別荘で過ごしました。

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この3年間で得た価値は、想像以上でした。そして、「やりたいことを先延ばしにせず挑戦する」大切さを改めて実感しています。

次回のブログでは、別荘購入にかかる具体的な費用や管理について詳しくお話ししますので、よかったら合わせて読んでみてください。

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